良い目標を作るために必要な「材料」
前回の記事で目標の必要性について、「質の良い」目標であれば人生を豊かにしてくれる重要な要素となるのでぜひ持っておいた方がいいと書きました。この記事では良い目標を作るためには「何をベースに作っていけばいいか?」について触れていきます。
今まで目標を作っても続かない、あるいはすぐに飽きて違うことをしたくなるといった経験がある方も、目標に対する取り組みが続かない理由を紐解いていきますのでぜひ読んでください。
まず何をベースに目標を作っていけばよいでしょうか?についてみていきましょう。
要は目標を作るための「材料」となるものですね。食材を間違えると思っていた料理が作れないのと一緒で目標の材料(ベース)を間違えると良い目標は作れません。そしてこの答えは前回の記事で書いた次のフレーズと密接にリンクします。
「私が掲げる人生の目標は私自身にとって価値があるものではないとけない」
良い目標はその人にとって価値がある目標でないといけません。ということは非常にシンプルですが、良い目標を作るためにはその人の「価値観」をベースに作っていく必要があります。自分があることに対して価値を感じていることが「価値観」ですので、当然と言えば当然なのですが、人生の目標は自分の価値観をベースに作るべきだということをしっかり抑えておきたいところです。
しかし価値観って言われても少し漠然としていますよね。
世の中には色々な価値観が存在します。
仕事の対する価値観や、趣味、食事、家庭、育児、音楽など色々なことに対する価値観など無数に存在すると言ってもいいでしょう。
では人生の目標はどんな価値観をベースに作っていけばいいのでしょうか?
私がもし定義するとすれば、
人生の目標は「今ある将来に対する価値観」をベースに作るべき
となります。
将来こうなっていたらいいな。こうだったらキラキラしているな。こんな未来なら価値があるなと感じる、そんな「将来」に対する価値観をベースに作っていくと良い目標が作れます。
ここまではなんとなく皆さんも同じようなことを考えていると思います。目標とはなんですか?という質問に対して「なりたい自分になること」とか「理想の未来」といった回答をされる方が多いですが、同じことですね。要は今はないけど将来こうだったら価値があるなと感じることです。
しかしもう一歩踏み込んで価値観の特性を理解しておかないと目標との間にズレが生じてしまいます。逆にこの特性さえおさえておけば、目標に対して挫折してしまう最も大きな原因の一つを回避できるようになります。
- 何をやっても続かないから目標も持っても最終的には諦めてしまう
- 私は飽き性だから、すぐに違うことをやりたくなる。だから目標を持つ意味がない
と思っている人がいれば必ずしもそうではないですよ、ということを頭に入れておいてください。目標と価値観の関連性さえ理解すれば誰でも目標に対して継続的に取り組めるようなるのでそれについて次に書いていきます。
- 人生の目標は「今ある将来に対する価値観」をベースに作るべき
- 目標に対して諦めるのはその人が何をやっても続かない、あるいは飽き性だからということではない
価値観ってずっと変わらないもの?
上にも書いた通り世の中には様々な価値観が存在し、人によってその価値観は様々です。
ここで質問ですが、その人が持つ価値観はずっと変わらないものでしょうか?それとも変化するものでしょうか?
よく考えたらわかるのですが、価値観は変わります。
しかも価値観によっては、しょっちゅう変わるものもあります。
例えば学生時代に持っていた価値観は社会人になると何かしら変わると思います。また社会人1年目と5年目では仕事に対する価値観が少なからずとも変わっているはずですし、20代から30代になるとまた人生における様々な価値観が変わってきます。結婚をしたり、子供ができるとさらに変わってくると思います。
このように人の価値観は年齢や環境の変化と共に変わっていくものなのです。わかりやすく変わるものもあれば無意識に変わるもの、あるいは少しずつ変わっていくものもあります。
ということは、
人生の目標のベースとなっている価値観が変われば、当然それに合わせて人生の目標も変わってしかるべきなのです。
しかし、多くの人は人生の目標は一度決めたら変えてはいけないと考えています。
あなたはどうでしょうか?一度決めた目標なら簡単に変えてはダメでしょ!なんて考えていませんか?
人生の目標は価値観をベースに作っていくとして、もしそのベースとなる価値観が何らかの理由で変化したにも関わらず、最初に作った目標に固執していると何が起きるでしょうか?
その目標に対して取り組むためのモチベーションが下がっていくはずです。
その理由は前ほどその目標に対して価値を感じなくなっているからです。それにも関わらず、同じ目標にこだわっていると、
「私が掲げる人生の目標は私自身にとって価値があるものではないとけない」
という前提がずれてしまいます。つまり時間の経過や環境の変化に伴い価値観が変わっていく中で、同じ目標に固執してしまうと目標に対しての取り組みはどんどん難しくなります。
これに気がつかないでいると、原因は「自分」にあると思ってしまいがちです。つまり目標に対する取り組みが続かないのは私が忍耐力がない人間、あるいは飽き性だからと決めつけてしまうのです。
ですので上で記した「人生の目標に対する定義」にも書いてある通り、「今ある」将来に対する価値観をベースに作るべきなのです。
あくまで今の自分の価値観で決めるしかないのです。「将来の価値観」はどうなっているかわからない、そして「過去の価値観」と「今の価値観」は変わっているかもしれないという点からすると必然的にそうなってきます。
では継続的に目標に対して取り組むためにはどうすればよいのでしょうか?
ポイントは3つです。
- 時間の経過や環境の変化によって価値観は変わることを理解しておく
- 目標のベースとなっている価値観が変わったらなるべく早くそれをキャッチする
- 「今の価値観」に合わせて必要に応じて目標を変えていく
この3つ意識して目標と向き合っていくだけで、目標に対する取り組みは改善され、価値観とのズレが生じなくなる分モチベーションを保ちやすくなります。
次に「質の良い目標」を作る上で必要な考え方を見ていきましょう。
- 人の価値観は年齢や環境の変化と共に変わっていくもの
- 目標のベースとなる価値観が変わっているにも関わらず同じ目標に固執するとモチベーションが下がり継続的な取り組みが難しくなる。
- 継続的に目標に対して取り組むためには以下の3つをおさえる
- 時間の経過や環境の変化によって価値観は変わることを理解しておく
- 目標にベースとなっている価値観が変わったらなるべく早くそれをキャッチする
- 「今の価値観」に合わせて目標を変えていくこと
人生の目標の作り方 ページまとめ
- 人生の目標の作り方① 「目標」ってそもそも必要なの?と思っている方に伝えたい「掃除機」のお話
- 人生の目標の作り方② 目標は何をベースに作るべき?美味しい目標を作るために必要な「材料」の話
- 人生の目標の作り方③ 「質」の良い目標は「じっくりことこと」作る必要がある理由
- 人生の目標の作り方④ 9割の人が知らない目標達成に向けて必要な3つのステップ
90分3,000円以下で気軽に受けられるオンライン講座
人生の目標を実際に作成してみませんか?わずか90分、2500円で可能です↓