こんにちは。アドバンスナンバーコーチングのKenです。
突然ですが、「人生の夢」や「人生の目標」と呼べるものをお持ちですか?
先日クライアントから次のような相談を受けました。
「自分は何をやっても続かないし、飽きやすい性格だから目標を持っても続かないです。どうすればこの性格を直すことができますか?」
このように、目標を諦める理由を自分の持つ性格や欠点として捉えてしまう人が意外と多いです。
ですが、
実は夢や目標を諦める最大の理由は3つあり、3つとも持続力や飽きやすいこととは関係ないのです。
この記事では人が目標を諦める3つの理由を見ていき、それぞれどのように対応すればよいかを説明します。
記事を読み終えると、目標に対して継続的に取り組むためのコツを理解することができます。
目標を阻む3つの「障害」を把握し、正しい対処法を取れるようにしていきましょう。
理由① 日常生活で起きる問題
目標を諦める1つ目の大きな理由は「日常で起きる問題」です。
日々の積み重ねがどれくらいあるかで目標を達成できるかが大きく変わってくるわけですが、
同時に日々起きる問題によって目標がぼやけて、いつのまにか消えてしまうということもよくある話です。
調子が良い時、日常生活が安定している時は目標に向けて頑張っていけるのですが、例えば以下のようなことが起きるとどうでしょうか。
- 仕事や家のことで忙しくなり時間が取れない
- 人間関係で悩んで目標どころではない
- 環境が変わって今までと同じような取り組みができない
- モチベーションが上がらなくなってしまった
- 情緒不安定になりやすく、何も手につかないことがある
このようなことが日常生活で起きると、目標どころではなくなってくるわけです。
そうならないためにも目標を達成したいのであれば自分なりに日常生活を安定化させる方法をもっていることが一つのカギとなります。
特に人生のような大きな目標だと、取り組む期間が長い分、その間に日々の生活で何が起きるかわかりません。
何が起きても早い段階でそれを安定化させ、早めに目標に取り組めるようにしておく必要があります。
ですので、
長期的な目標を達成るためには、日常生活を安定化させる方法を持っておくこと
これをまず覚えておいてください。
日常生活を安定化させる手法は色々とありますが、自分に合ったものを持っておくことが大事です。
たとえそれを使わなかったとしても「持っている」ということが一つのお守りとなり、そういったものがあるのと、ないのでは心の持ち方が変わってきます。
例えるなら、海外旅行に行くとき、保険に加入していくか、未加入でいくのか違いです。
保険に加入して使わなかったらそれに越したことがないですが、「いざという時に助けてくれる」となると旅行中の気持ちの持ち方が変わってきますよね。
さらに旅行期間が短ければまだいいのですが、長期旅行だとなおさら「何かが起きる」リスクも増えるわけです。
目標への取り組みは一つの長い旅と同じです。
迷うことがないように、進むべき道を確認し、何かあった時のリスクへの対応方法を持つことはゴールへ到達するために必要なことだといえるでしょう。
理由② 価値観のずれ
目標を諦めてしまう2つ目の理由はその目標となっているベースの価値観がずれてきてしまうことで起きます。
ちょっとわかりづらい表現ですね。
簡単に言うと、目標を設定した当時は達成することで大きな価値をもたらすと感じていたものが、いつのまにかそこまで価値を見いだせなくなっているということです。
去年あんなに魅力的だと感じていたものが今年はそうでもないな。。。
このように感じるとモチベーションがなかなか上がらず、気持ちも以前のように入らないものです。
決めた当初はそこに価値を感じていたのに今はそれが薄れてしまっているのであればそれは当然ですよね。
自分の中の価値観が変化することは、飽きる、あるいは持続力ないとはいうことではありません。
人の価値観は年齢や環境によってどんどん変わっているのです。これは自分が思っている上に変わっています。
ではどうすればよいのでしょうか?
大切なのは、目標のベースとなっている価値観が変わったら、それをなるべく早くキャッチすることです。
そうすることで、目標に対して修正を早めにかけることができます。
つまり、「今」の価値観に合わせて目標を随時アップデートするようなものだとお考え下さい。
これができるようになると、価値観のずれが生じてもそれで目標が薄れていつの間にか消えていくということがなくなります。
私がお勧めしている方法はとてもシンプルで、
「毎日、一回は自分の掲げている目標をみる」
ということです。
今持っている目標を紙に書いて貼り出したり、手帳に書き込んでおいてください。
そして、10秒でもいいです。
目標を眺めて、以下のことを確認してください。
- 目標に対して違和感を感じないか?
- 自分は今日もこれに向かって頑張るのか?
- その目標に先に幸せがあるか?
- その目標をみて前向きになれるか?ワクワクするか?
もし、上のチェックリストで一つでも引っかかることがあれば、それは目標を変えた方がいいと思える兆候の表れだと思ってください。
つまり、自分の中で価値観の変化が訪れている可能性があるということです。
1日とか2日だけ引っかかるならまだいいのですが、毎日眺めて何日も引っかかるなら確実に見直しを行って場合によっては目標を修正した方がということになります。
大事なのはその目標が今の自分の価値観が合っているか?ということを確認することだと覚えておいてください。
理由③ 「良いことに」に満足してしまう
目標を諦める最後の理由は、理由①と同様に「日常」が関係してきます。
理由①は「日常の問題」が理由だったのに対して、3つ目は「日常の良いこと」が理由です。
え?日常で起きる良いことが目標をダメにしてまうの?
と不思議に思うかもしれません。
これに対しては世界的なプロのスピーカー、クレイグ・バレンタイン氏が「夢」に対して次のようなことを言っていました。
夢を阻む障害は日常生活で起きるマイナスなことだけではない。夢にたどり着く前に起きる「何か良いこと」に満足してしまうことこそが最大の障害である
Craig Valentine (Motivational Speaker)
夢や目標に向けてぶれずに取り組むためには、その途中にある様々な障害を乗り越えていく必要があります。
障害と言うと、日常生活で起きる問題を想像しがちですよね。
しかし、実は最大の障害は夢や目標に取り組む途中で起きる様々な「良いこと」に対する誘惑なのです。
例えば会計士の資格を取ってバリバリ働くことを目標としていた女性が結婚をして専業主婦になったとしましょう。
その女性にとって決して悪いことが起きたわけではないですが、「目標の達成」という観点から見ると結婚が障害となっているわけです。
あるいは野球選手を夢見る才能あふれる少年が、親から安定した進路を進められて、そちらを選択する場合も同じことが言えます。
その少年にとって「最高の人生」は野球選手になることですが、それとは別の安定した「良い生活」に落ち着くという選択肢を取ったわけですね。
決して何か悪いことが起きたわけではないですが、自分にとって「最高の形」である夢や目標を諦めるという意味では安定した進路は「障害」となるわけです。
これに対してどのような対応を取ればいいのでしょうか?
3つの心がけを紹介します。
①人生にはこのような「良いこと」への誘惑はたくさんあると思ってください。その目標に取り組む期間が長ければ長いほどたくさん出てきます。
「良いこと」への誘惑があったときは、
あなたの夢や目標に対する「かなえたいという気持ち」が試されている、
と考えてください。その誘惑を振り払い、継続して取り組むことができれば目標を叶えたいという気持ちが一層強くなります。
つまりこういった誘惑も目標を達成するために超えなければならない試練だということを頭に入れておいてください。
②誘惑となっている「良いこと」を選択する場合は、目標を諦めることだしっかり認識してください。それでもその「良いこと」を選んだ場合は、それはあなたの人生であり誰からもとやかく言われる必要はありません。
大事なのは「良いことを選ぶ」=「今の目標を諦める」という事実をしっかり認識して自分の中で受け入れること。これをしないと後から後悔の気持ちが出てしまいます。
③もし当初の目標を諦めて「良いこと」を選択した場合は、その選択したことに対して新たな目標を持つようにしてください。そしてそれに向けて一生懸命取り組んでください。
目標は変えていけないということはありません。大事なのは目標を断つような選択を自らした場合、新たな目標をきちんと設けることです。こうすることで気持ちを切り替えることができ、その選択に対して後悔することもなくなってきます。
まとめ
以上、夢や目標を諦める3つの理由をみていきました。
以下がそのまとめとなります。
理由① 日常生活で起きる問題に意識、時間、気力を取られてしまい、いつの間にか諦めている。
対処方法→問題が起きても対処できるように自分なりの日常生活を安定させる方法をもっておくこと。
理由② 目標のベースとなっている価値観がずれてきていること。これにより、当初の作成した目標に対してモチベーションが上がらず、続かない。
対処方法→今の価値観に合わせて、目標を修正すること。一度決めた目標は変えてはいけないということはない。早めに価値観が変わったことをキャッチして、目標にそれに合わせてアップデートしてください。
理由③ 「良いこと」への誘惑に負けてしまい、目標を諦めてしまう。
対処方法→日常生活でおきる誘惑は、目標を達成したいという気持ちが試されていて、越えなければら試練だと理解する。もし目標もよりもその「良いこと」を選択肢をした場合、新たな目標を作ることが大事
いかがでしたでしょうか。3つの理由を見てもわかるように、目標を諦めるのは、持続力がないとか、飽きやすいといった性格が問題ではありません。
目標を持ち、取り組むことは性格に関係なく、誰にでもできることです。
目標を阻む理由と対象方法を正しく理解すれば取り組みに対する意識も変わってきます。
目標をお持ちでない人、続かないと思っている人は諦めずに取り組んでいきましょう。
悩んでいる方がいればいつでもご連絡ください。
コーチ Ken